クルーズ客船で翻訳機を使う方法:船内でポケトークは使えるの?

海外旅行の際に、あると安心&便利なのが 翻訳機。

ただ、クルーズ船で数日間旅をするような場合、船内で翻訳機が使えるかどうか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

事前に知っておきたい基礎知識

はじめに、船内で翻訳機を利用するにあたって、知っておくべき基本的なポイントを確認しておきましょう。

翻訳機は「ネット環境必須」が主流

まず、現在 発売されている翻訳機のほとんどは、翻訳を行う際にネット接続が必要になる「オンライン型」というタイプになります。

人気機種の「ポケトークW」や「ポケトークS」もこのオンライン型です。

「オンライン型」翻訳機は、ネット環境が無い場所では 翻訳そのものが出来ません(※1)。

そのため、クルーズ船で 翻訳機を利用するのであれば、船内に、利用可能なネット環境(Wi-Fi)が備わっているかどうかがカギになります。

※1:後で説明するように、翻訳機の中にはネット接続を必要としない「オフライン型」というタイプもあります
注意

船内にネット環境(Wi-Fi)があっても、利用形態によって、ポケトークなどの外部機器が使えないケースもあります。例えば、スマホやPCに専用アプリを入れ そこからWiFiを受ける方式の場合、ポケトークなどは使用できません。事前に クルーズ会社に問い合わせるようにしましょう。

クルーズ船のネット環境は?

では、クルーズ船のネット環境はどのようになっているのでしょうか?

Wi-Fi設備を備えた船は多いが 利用料は高額

現状、ほとんどのクルーズ船にはWi-Fi環境が整っています。

ただし、どの船もWi-Fiの利用には別料金が必要。また、衛星回線を利用しているため料金は非常に高額になっています。

相場としておおよそ「30分:1,000円」ほどといったところ。

例:「飛鳥Ⅱ」のWi-Fiプラン料金
  • 30分:1,000円
  • 1時間:2,000円
  • 3時間:5,000円
  • 12時間:15,000円
  • 24時間:24,000円 ※2019年11月現在

※そのほかの主要なクルーズ船のWi-Fi料金プランに関してはコチラの記事をお読みください

注意

船内のWi-Fiについては、仕様により ポケトークなどの外部機器が使えない場合もあります。クルーズ船によっては、スマホやPCに専用アプリを入れてそこからWiFiを受ける方式になっているケースがあり、この場合、ポケトークなどは使用できないようです。

基本的に「グローバルSIM」は圏外!

翻訳機の中には、ポケトークのように「グローバルSIM」があらかじめ付属するものもあります。

「グローバルSIM」とは、携帯電話のアンテナを使ってネットに接続するためのカード(チップ)のことで、これが装着されていると、Wi-Fiが無い場所でも、携帯電話の電波が届く範囲であれば ネット接続が可能になります。

しかし、残念ながらこのグローバルSIMも、海洋で航行中のクルーズ船では基本的に使えません。

グローバルSIMは、各地域の通信サービスのアンテナを利用して接続する仕組みのため、翻訳機が「電波が届かない場所(圏外)」にある場合は 利用できないのです。

港に停泊中であれば使えるが・・・

船内に備え付けのWi-Fiが「衛星回線」を利用しているのに対して、グローバルSIMは基本的に陸上のアンテナから電波を受信します。

そのため、クルーズ船が大海原を航行している最中には、基本的に「グローバルSIMが電波を拾えない」状態になることがほとんど・・・

船が港に停泊中の場合や、海岸沿いを移動するような場合を除き、グローバルSIM搭載機であっても 翻訳はできないものと考えましょう。

クルーズ船で翻訳機を使うには?

以上の前提を踏まえたうえで、クルーズ船内で翻訳機を利用するためには以下のような方法があります。

【方法1】船内のWi-Fiを使う(ただし高額)

先に説明したように、非常に割高にはなりますが、船内のWi-Fiを利用すれば、ポケトークなどのオンライン型翻訳機が利用可能なケースがあります。

事前に クルーズ会社に問い合わせ、ポケトークなどの外部機器でもWi-Fiが利用できるか確認してみましょう。

注意

船内のWi-Fiについては、仕様により ポケトークなどの外部機器が使えない場合もあります。クルーズ船によっては、スマホやPCに専用アプリを入れてそこからWiFiを受ける方式になっているケースがあり、この場合、ポケトークなどは使用できないようです。

関連記事 こちらのブログで主要なクルーズ船のWi-Fi料金がまとめられていますので 参考にしてみてください。

【方法2】オフライン型 翻訳機を利用する

翻訳機の中には、翻訳時にネット接続を必要としない「オフライン型」と呼ばれるタイプもあります。

オンライン型に比べて「対応言語が少ない」「翻訳精度が劣る」といった欠点はありますが、クルーズ船内での利用であればこうしたタイプを選択するのがおすすめです。

ili(イリー)

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ili(イリー)は「英語・中国語・韓国語」の3言語に対応したオフライン型翻訳機です。日本語から他国語への翻訳しかできませんが、コンパクトなので持ち運びも便利です。

KAZUNA eTalk5

こちらはオンラインとオフライン両方の機能を備えたハイブリッド型の翻訳機です。

オフライン時は、英語、中国語、韓国語など7か国語に対応しています。内臓カメラを用いた画像翻訳など、多彩な機能が備わっているのが特徴です。

一言メモ
人気機種の「ポケトークW」や「ポケトークS」は、オンライン専用機のため、ネット環境が必須です。

【方法3】「使うのは陸上だけ」と割り切る

また、考え方を転換して「海洋を航行中にはWi-Fi(と翻訳機)を使わない」と割り切るのも一つの手です。

各地を転々とするツアーの場合、船が洋上にいる時間は限られているため、四六時中Wi-Fiに接続している必要はありません。

船の停泊中や陸地に近い場所であれば、グローバルSIMや ポケットWi-Fiが使えるため、ポケトークなどのオンライン型の翻訳機も利用可能になります。

最近では、安価にレンタルできる「ポケットWi-Fi」サービスがたくさんありますので、コストパフォーマンスを重視される方にはそちらがおすすめです。

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まとめ

というわけで、クルーズ船で翻訳機を使う方法でした。

2件のコメント

クルーズ船でポケトークを使おうと、クルーズ船(コスタ)のWiFiサービスを購入しました。
しかしクルーズ船のWiFiはスマホやPCにアプリを入れてそこからWiFiを受ける方式だったため、ポケトークをWiFi接続することが出来ませんでした。
このため、借用したポケトークは全く使わずに返却することになってしまいました。

クルーズ船に乗りなれた方に聞きましたが、クルーズ船ではWiFi接続でID、パスワードを割り当てられる方式よりコスタクルーズ船の様にアプリを入れる方式が多いそうです。

記事にこれらの情報を追加していただけると幸いです。

コメントありがとうございました。
また、大変貴重な情報をお寄せいただきましてありがとうございます!
後ほど記事の方に追記させていただきます。

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