翻訳機「ili イリー」を購入!基本性能と特徴のまとめ

面白そうなものにはついつい財布の紐が緩んでしまうメタボで腰痛な男・高田です。

先日 「ポケトーク」の予約を済ませたばかりだというのに、私の物欲に横槍を入れるかのような競合製品の先行発売が開始されました。

その名は「ili(イリー)」

ポケトーク同様、自分の言葉をその場で外国語に音声通訳してくれる夢の翻訳デバイスです。

既に法人向けのレンタルサービスはスタートしていましたが、2018年3月、いよいよ本体の一般発売が開始になるとのこと。

しかも 一般販売に先駆け 2018台限定の先行発売が決定! いてもたってもいられたくなった私高田、気づけば購入ボタンを激しく連打しておりました。

なんだろう「魔がさす」ってこういうことなんですね…

というわけで、ili(イリー)の基本的な性能や特徴をまとめてみることにしました。

【2017.12.09追記】その後ili(イリー)が届きました! 実際に使用してみた感想は↓以下の記事でお読みください。

ili(イリー)とは?

ili(イリー)は株式会社ログバーから発売されている、翻訳専用デバイスです。

ili(イリー)- ウェアラブル翻訳機

瞬間翻訳デバイスili(イリー)はネット接続無しで翻訳を可能とする世界初の小型ウェアラブル翻訳機です。

本体中央のボタンを押しながら話しかけると、その言葉を他国の言語(英・中・韓)に翻訳し音声出力してくれます。

2017年春から 主に法人向けのレンタルサービスとしてスタートしていましたが、2018年3月から本体の一般販売が開始されることになりました。

ili(イリー)の特徴

ili(イリー)2018年モデルの特徴・機能をまとめてみました。

価格

19,800円(税抜き) ※2018年3月より一般販売スタート

【2021.03追記】その後 値下がりし、2021年現在は「日本語入力モデル:4,190円(税込)」で販売中です

ネット接続の有無

翻訳にあたってネット接続が必要かどうかは、このての翻訳デバイスにとって重要なポイントです。※詳しくは「翻訳機を選ぶ際に気を付けたい6つのポイントとおすすめ機種」の記事をご覧ください。

翻訳精度や翻訳速度に関して以下のような影響があるからです。

  • ネット環境必須(オンライン)…翻訳精度が高くなる反面、ネットが通じていない場所では使えない。翻訳速度は遅め。
  • ネット環境必要なし(オフライン)…どこでも使用できる反面、翻訳精度はいまいち。翻訳速度は速い。

ili(イリー)は、本体内に翻訳データベースが保存されているためネット接続の必要がありません(オフライン機)。

これはWi-Fi環境が未整備の地域で使用する場合には大きなメリットになります。

また、ネットに接続する必要がないため、翻訳スピードが速いのも特徴で、公称で「0.2秒」という爆速値をたたき出しています。

ただし オフライン機の宿命として、最新の翻訳エンジン・データベースの活用が難しく、翻訳精度に関してはやや難がある点は留意が必要です(※ただし本体をPCと接続することで翻訳データをアップデートすることは可能です)。

後述するように、翻訳精度に関しては あくまで「旅行時のワンフレーズ英会話」レベルである、という点はおさえておきましょう。

対応言語

2018年8月現在、ili(イリー)が対応しているのは3言語、日本語から「英語」「中国語」「韓国語」への翻訳になります。

これは競合する翻訳デバイス「ポケトーク」の63言語(音声出力42言語)や、「Google翻訳」の103言語(音声出力32言語)と比べて かなり寂しい数字ですね。

この辺も、本体内のメモリーデータを活用せざるを得ないオフライン機ならではの制限といえるかもしれません(USBケーブルを接続して本体をアップデートすることは可能です)。

対応言語については「随時追加予定」とのことなので、今後の展開に期待したいところです。

翻訳は片方向のみ

また 大事なポイントとして、ili(イリー)は 他国語から日本語への翻訳には対応していません(片方向のみ)。

販売元ログバー社長の吉田さんのインタビュー(以下の動画)によると、実は iliも当初は双方向で翻訳可能なツールとして開発されていたようです。

ところが 実際に使用してみると「相手が使い方を知らない」「相手が使うのを嫌がる」などの理由で双方向での使用がほとんど活用されなかったため、片方向のみの翻訳に切り替えたとのこと。

双方向よりも片方向に限定した方がユーザーの満足度がアップしたという話は興味深いですね。

翻訳精度

ili(イリー)は「ワンフレーズの旅行会話」に特化して作られています。

そのため長文の翻訳や、旅行以外での用途(ビジネス会話など)には向きません。

翻訳アプリとの違いは?

「Google翻訳」のようなアプリとの最大の違いは、ili(イリー)はネット接続無しでも、スタンドアローンで音声翻訳が可能な点。

Google翻訳でも「英語・中国語・韓国語」をはじめいくつかの言語でオフラインで翻訳が可能なのですが、その場合、音声入力による翻訳はできなくなります(テキスト入力・出力のみ)。

また、そのほか翻訳アプリとの違いとして、ili(イリー)は以下のような特徴を持っています。

  • スマホ・タブレットを持っていなくても使える
  • 操作が簡単(ボタンを押しながら話すだけ)
  • 専用バッテリーで長時間の使用も可能(通常使用時間:3日間)
  • 旅行時の会話に特化している など

関連記事 翻訳機「ポケトーク」とili(イリー)の違いを検証した記事も書いていますので、そちらも合わせて読んでみてください。

まとめ

ということで、ili(イリー)の特徴をまとめてみました。ili(イリー)を実際に使用してみての感想などは↓以下の記事でお読みください。

翻訳が 日本語から他国語への「片方向」だけで、しかも対応言語が「英・中・韓」3か国語のみ(2018年8月現在)というのは ちょっと寂しい感じがしてしまいますね。

ただ、オフライン機ゆえに ネット環境がない場所でも使えるのは大きなメリットだと思います。

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