テスプロから発売中の翻訳機「Mayumi マユミ」シリーズ。
2018年12月に 3代目モデルが発売になりましたので、早速購入してみました。使用してみた感想をザックリ紹介してみようと思います。※今回は自腹購入です。
関連記事 前モデル「Mayumi2」使用時の私の感想は↓こちらの記事で読むことが出来ます。
Mayumi3の基本情報
Mayumi3 最先端音声翻訳機
Mayumi3は操作簡単で75言語双方向で翻訳ができます。Bluetooth対応、カメラ翻訳・OCR翻訳機能も追加。海外旅行や訪日観光客の対応に最適です。
Mayumi3の基本性能をザックリとまとめると以下のような特徴があります。※【NEW】は3で追加された機能
- 【NEW】75言語に対応 (双方向翻訳)
- 【NEW】オフライン翻訳にも対応!
- 【NEW】画像翻訳に対応
- 【NEW】液晶が大画面化(3インチ)
- 【NEW】Bluetoothに対応!
- 【NEW】電話サポートに対応!
- SIM対応で、購入時にSIMカードが付属!※1
- Wi-Fiルータとしても利用可能!
- グループ翻訳機能あり
- 録音機能あり!(ボイスレコーダ)
- 連続待ち受け時間は約10日間
- 連続使用時間は約7.5時間 ※Wi-Fiルーターとして使用時
関連記事 翻訳機の性能を確認する際に知っておきたいポイントについては↓こちらの記事にまとめています。
翻訳の方向性と対応言語
英語・中国語など75言語で双方向の翻訳が可能です(※Mayumi2は45言語対応)。
日本語から他の言語への翻訳と、他の言語から日本語への翻訳が可能です。
翻訳エンジン
「英語はGoogle、中国語はバイドゥ」といったように 言語ごとに最適な翻訳エンジンを選択する方式です。
そのため、競合するポケトークなどの翻訳機とは 大きな翻訳精度の差はありません。※まあ どの社も「うちのが一番精度が高い」と言うとは思いますが…
翻訳方法
従来はオンライン専用機だったので、ネット接続が必須でしたが、3ではオフライン翻訳にも対応しました。
オフライン翻訳に対応したことで、ネットが通じない場所でも翻訳が可能になりました。
※ただしオフライン時は対応言語が「日 ⇔ 中」「日 ⇔ 英」「日 ⇔ 韓」の組み合わせに限定されます。
WiFiを受信してネット接続することができますし、またSIMにも対応しています。
Mayumi3を購入すると 世界82ヵ国で使用できるグローバルSIM(4G・3G利用)が付属するので、海外でも利用が可能です。※利用可能エリアはコチラで確認できます。
翻訳の種類
Mayumiシリーズはもともと、通常の音声翻訳をはじめ、グループ(多人数)翻訳や、録音機能など多機能が特徴のシリーズだったのですが、今回さらに画像翻訳に対応したことで、翻訳の幅を広げました。
海外での看板やメニュー表などを翻訳する際に威力を発揮してくれそうです。
サポート体制
また、地味にうれしいのが電話サポートへの対応。
TEL:03-6450-0919/Mail:info@s-net.biz
従来のメールサポートも対応が迅速・丁寧で良かったのですが、やっぱり電話もあると安心感が違いますね。
Mayumi3の外観
Mayumiシリーズではお馴染みの黒箱。
中身はこんな感じです。
- Mayumi3本体
- 説明書
- USBケーブル
- SIM用の金具
- SIMカード
- 保証書
正面はこんな感じ。
右側面に 電源ボタン(上)と 音量ボタン(下)。
左側面にはSIMのスロット。
左右に翻訳ボタンが配置され、下に画像翻訳用のボタンが独立して設置されています。
背面はこんな感じ。
上部には 画像翻訳用のカメラが付いています。※頭頂部の穴はネックストラップ用のもの
下部がスピーカになっています。
下部には充電用のUSBスロットがあります。
基本画面はこんな感じ。
タッチパネル式で、UIもわかりやすくなっているので、特に説明書などを観なくても直感的に操作することができます。
翻訳精度の検証
ということで実際にMayumi3を使って翻訳を行ってみました。
音声翻訳の精度は?
まず、翻訳精度に関しては前モデル同様、「普通の日常会話レベルであれば、特に問題なく翻訳が可能」というレベルで、特に問題なしかと思います。※英語で検証。
サポートに確認したところ、翻訳エンジンまわりは「Mayumi2」から特に変更はないとのことで、対応言語が増えたことが「3」のウリになっているようです。
画像翻訳の精度は?
今回、新たに搭載された画像翻訳機能も試してみました。
この本の表紙部分がどの程度翻訳できるのか試してみました。
【小見出し】196 Plates(Containing over 4700 individual photographs) from the famous Muybridge Collection, Chosen for their value to Artists, Doctors, and Researchers
【著者】Eadweard Muybridge.
ザックリと翻訳すると↓こんな感じでしょうか?
【小見出し】有名な「Muybridge Collection」からの196枚のプレート(4700枚超の写真を含む)。アーティスト、医師、研究者にとって価値があるものとして選ばれています。
【著者】エドワード・マイブリッジ
さっそく撮影してみました。
画像翻訳には、撮影した写真上に翻訳結果がオーバーレイ表示される「OCR翻訳」と、テキスト&音声で翻訳される「カメラ翻訳」の2つのモードが搭載されています。
いずれもカメラで撮影後に翻訳される仕組みなので、カメラを向けた状態でリアルタイムで翻訳される機能はありません。
カメラ翻訳
カメラ翻訳では、写真内の文字が英文テキスト化され、その日本語訳テキストと、音声翻訳が行われます。
まずは英文テキスト化の結果。
見事に全文をテキスト化できています!…なのですが、どうも全部が1文として認識されているっぽい。
そのため、上記英文を翻訳した日本語訳は↓こんな感じに。
作品タイトルと 小見出し部分が合成されちゃっているのであれですが、翻訳自体はしっかり出来ていますね。
OCR翻訳の結果
続いて、OCR翻訳をさせてみた結果が↓こちら。
タイトル部分は 一見ダメそうですが、よく見ると「人・図・動いている」と、各行ごとに直訳になっている感じですね。
【小見出し】196枚のプレート(4700枚を超える恒々の写真を含む)/彼らのために選ばれた有名なMuybridge Collectionから/アーティスト、医師、研究家にとっての価値
【著者】Eadweard Muybridge
小文字部分の翻訳結果が小さくて読みづらいですね~(スワイプで拡大可能)。ただこちらも、翻訳自体はそれほど悪くない感じ。
ちなみにGoogle翻訳は?
画像翻訳だけであれば、スマホアプリの「Google翻訳(無料)」でも可能です。
ためしに、同じ本の表紙をGoogle翻訳で画像翻訳してみたのが↓こちら。
【小見出し】196プレート( Containing 個々の写真を含む)/有名なマルチプレクサ睨むヘールのために選択ブリッジコレクション/それは値J Artists,医師、研究者
【著者】Eadweard Muybridge
タイトル部分はいいとして、小見出し部分は散々な結果で、まったく意味がわかりません。
Googleの画像翻訳はカメラを向けただけでリアルタイムに画像内の文字が翻訳されていくので、単純に比較はできませんが、これだけをみると、Mayumi3の画像翻訳はなかなかの結果だといえますね。
使用後の感想
ということで実機を触ってみた感想です。
気になった点
まずは、気になったポイントから。
翻訳開始時に音を鳴らして欲しい
この手の翻訳機は、翻訳ボタンを押して話しかけても、通信の関係でエラーになってしまうことが結構あります。
そのため、問題なく翻訳開始できることを示す合図として、翻訳ボタンを押した際に「ピロン!」といった音が鳴ってくれるとうれしいですね。※ポケトークなどは音が出ます。
画面表示だけだと、本当に聞き取りモードになっているのか不安です。
ちなみに、オフライン翻訳時には「ピロン!」と音がでます。
サポートに確認したところ「オンライン時とオフライン時を区別するために、オフライン翻訳時のみ音を鳴らしています」とのこと。
音は、両方で鳴らした方がいいと思うんだけどな~。
SIMの初期設定がちょっと面倒…
Mauymiシリーズは、SIMロックフリーの設計になっているため、自分で市販の対応SIMを差し込んで利用することが可能です。
また 購入時にmtx CONNECT製のSIMカードも付属します(これはすごく親切!)。
ただ、この「mtx CONNECT」のSIMカードは、WEB上からSIMの登録し料金をチャージする作業を自分で行う必要があります。
最近では、ポケトークWや、Kazuna eTalk5のように、それらの設定が不要な「専用SIM」が付属する競合機種もあり、それらと比べてしまうと 利用開始までの設定がちょっと面倒なのが残念ですね。
良かった点
続いて良かった点です。
液晶画面がさらに大型化!
タッチパネル式の液晶画面は Mayumi2(2.0インチ)から、大幅にアップして なんと「3インチ(640×320 px)」に!
※画像左側がMayumi2です
iphoneなどスマホの大画面と比べると 小ぶりな印象は拭えませんが、翻訳機として使用する分には十分な広さです。
どの翻訳機でも苦労するWiFiのパスワードの入力画面では、下図のように入力支援が画面表示されるように工夫されています。
翻訳履歴がすぐに確認できる!
翻訳した後も 同一画面内に、履歴がそのまま表示されます。これイイですね。
画面上の当該の翻訳結果タッチすると、再度 その音声が流れるので、何度も使うフレーズなどを蓄えておくことができます。
WiFiルータとしても使用可能!
2から引き続きの機能になりますが、Mayumiシリーズは WiFiを受信するだけでなく WiFiルータとして利用することも可能です。
こちらはライバルの「ポケトークW」にはない おすすめポイント!
Mayumi3に対応SIMを装着すると、いわゆる「テザリング」ができるようになり、他の機器でWi-Fiを使用することができます。
音声翻訳以外の機能が充実!
音声翻訳以外の機能が充実しているのもマユミシリーズの特徴です。
3代目モデルとなるMayumi 3では 「画像翻訳」への対応が大きなトピックですが、そのほかにも、複数のMayumiを用いた「グループ翻訳」や、「ボイスレコーダー(録音)機能」などが搭載されています。
まとめ
ということでMayumi3を使用してみた感想でした。
個人的には、液晶の大画面化とオフライン翻訳対応はうれしいですね。
正直、画像翻訳に関してはあまり期待はしていなかったのですが、実際に使ってみると かなり実用的だったので驚きました。
もう少し安くなってくれるるとうれしいんだけどな~。
Mayumi3を購入する
Mayumi 3は以下から購入できます。
翻訳機をレンタルする
「たまにしか海外にいかないのに3万円も払えないよ~」とお考えの方には、翻訳機のレンタルがおすすめです。
海外旅行向けのWi-Fiレンタルサービス「グローバルWiFi」では、オプションとしてポケトークWをレンタルすることができます。レンタル料金は「800円/日(税抜)」。
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専用SIMの料金形態の説明が欲しいです、、使用する時だけ払うのか、1ヶ月なのか、継続的になのか、また、いくらぐらいなのか?
現在、購入の候補として考えているのが、MAYUMI,ポケトーク,WT2の3機種です。この3機種の比較が判りたいです。購入価格の比較は多いのですが、使っていく上でのコスト比較があまり調べられない、、
非常に貴重なご意見ありがとうございます。
近日中に通信費のランニングコストを比較した記事を作成してみようと思います。