こんにちは、翻訳機番長・高田(@HonyakuTakada)です。
翻訳機「POCKETALK ポケトーク」の第2世代目となるモデルポケトーク Wが発売されました。
「翻訳性能はいいけど操作性がイマイチ・・・」という声も多かった初代モデルの反省を踏まえて、大幅に仕様が改善されています。
ここでは、あらためてポケトークWの基本機能と性能についてまとめておきたいと思います。
関連記事 実際に「ポケトーク W」を使用した際の感想や翻訳精度の検証結果は以下の記事にまとめています
基本的な性能と特徴
まずは基本的な性能と特徴を確認しておきましょう。
翻訳エンジンと翻訳精度
翻訳の頭脳ともいえる翻訳エンジン。
ポケトークWでは「英語はGoogle 中国語はVoiceTra」といったように、言語ごとに最適な外部エンジンを選択する方式になっています。
そのため常に精度の高い翻訳結果を得ることができ、言語にもよりますが 日常会話程度であれば 問題なく翻訳が可能です。
ただし初代モデルでは一部のアジア言語の翻訳精度に不満の声もありました。
そこで、2代目となる「ポケトークW」では国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の音声翻訳エンジンを採用するなどして、翻訳精度をさらに改善させています。
これにより、中国語、タイ語、ミャンマー語、ベトナム語の翻訳精度が大幅に向上しました。
※上図はソースネクスト公表のプレスリリースより引用
翻訳時の通信環境の有無
ポケトークは、翻訳を行う際に クラウド上の翻訳エンジンと通信を行います。そのため ネット環境が無い場所では翻訳ができません。
ポケトーク単体でWiFiの受信が可能になっていますので、ポケットWiFiのようなものを持ち歩くか、ホテルや公共施設などのフリーWiFiを用いることで使用が可能です。
また、SIMでの通信にも対応しています。
SIM対応の有無
ポケトークWは、SIMを使った通信(ネット接続)にも対応しています。
SIMとは携帯電話の回線を用いて行う通信方法のことで、WiFiの電波が飛んでいない場所でもポケトークが利用できるようになります。
SIMとは携帯電話の回線を使った通信です。そのため 地下や山間部、離島など携帯の電波が届かない/届きにくい場所では使用ができません。「SIM対応だからどこでも通信ができる」というわけではないので注意しましょう。コチラの記事も合わせてお読みください
従来モデルは3G回線にのみ対応していましたが、2代目モデルからは4G(LTE)回線にも対応し、より翻訳スピードが向上するとともに、使用できる地域も拡大しました。
ポケトークWでは「グローバル通信2年付きモデル」と「グローバル通信なしモデル」の2タイプが用意されています。
- グローバル通信2年付き:SIMが本体内に内蔵されているもの ※本記事ではSIM内臓モデルと呼称
- グローバル通信なし: SIMが付属しないもの ※本記事ではSIMなしモデルと呼称
グローバル通信2年付き(SIM内臓モデル)
「グローバル通信2年付き」は、ポケトーク専用のグローバルSIMが本体内にあらかじめ組み込まれた状態で出荷されます。
SIMがあらかじめ本体内に入っているので、初代ポケトークでかなり面倒だったSIMの挿入や設定の手間が必要ありません。
内臓モデルにあらかじめ組み込まれたSIM(eSIM)は「世界128の国と地域」で使用が可能です。 ※SIM対応国の一覧はこちら
SIMは2年ごとに契約更新するタイプで、その間は「使い放題」なので 特にチャージなどを行ったりする手間も必要ありません。※ただし付属のeSIMは翻訳用途以外の通信には使えません
グローバル通信なし(SIM無しモデル)
グローバル通信なしは 専用SIMが付属しないタイプです。
ただし、SIMのスロット自体は搭載されていますので 自分でSIM(nano-SIM)を購入して使用することが可能です。
初代モデルでは専用のグローバルSIMのみ対応でしたが、2代目Wは基本的にSIMフリー端末になっています(※ただしソースネクスト社指定のSIM以外はサポート対象外)。なので ある程度SIMの扱いに慣れている方であれば、こちらのタイプの方がお得かもしれません。
翻訳の方向性
日本語から他の言語へ、他の言語から日本語への「両方向」の翻訳が可能です。
55言語の翻訳に対応!
英語、中国語をはじめ73言語の翻訳に対応しています(※1)。
※1:音声出力に対応しているのが73言語です。その他に テキストのみ出力(音声の出力がない)対応言語が11あります。
「中国モード」選択時
また 中国国内のおいてWiFi環境で使用する際の「中国モード」選択時には、翻訳言語は 以下の26言語になります。 ※SIMで接続の場合は関係ありません
操作性について
初代ポケトーク最大の問題点だったのが「操作性の悪さ」!
操作ボタンが、タッチパネル的に触らないと反応しないくせに、なぜか物理ボタン風に押せてしまうという謎仕様になっていたため、慣れるまでに時間がかかりました。※以下は初代ポケトークを使用した私のレビューです。
また、液晶画面が非常に小さく、表示される文字が読みづらかった・・・
しかもなぜか丸型で、WiFiのパスワード入力などは、拷問に近いものがありました。
2代目モデル「ポケトークW」では、タッチパネル式の画面をベースに物理ボタンを併用するスタイルになりました。
また、液晶は「320×240 ピクセル」で 初代とは比べものにならないほど画面が大きくなり、文字の視認性がアップしています。
液晶の大画面化とタッチパネル化により、操作性が一気に向上しました。
サポート体制
初代モデルから引き続き、電話サポートとメールサポートに対応しています。
電話サポート窓口
・営業時間:10:00-18:00(年中無休)
メールサポート窓口
メールサポートへのたどり着き方は少しわかりにくいので以下の記事を参照してください。
まとめ
初代ポケトークは、翻訳性能そのものよりも「基本操作の煩雑」さや「初期設定が面倒」といった点で不満が多かったのですが、2代目となる「ポケトークW」では それらが大幅に改善されました。
初代ポケトークの発売開始以降、その不満点を改善した競合製品が次々に発売され、やや押され気味だった感は否めなかったのですが、この2代目モデルは総合的に最もバランスのとれた翻訳機になったと思います。
はやく海外で使ってみたい~!
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Amazonや楽天で購入する場合は SIMの扱いや延長保証の有無などしっかり確認しましょう。
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関連記事 「翻訳機がレンタルできるサービスのまとめ」もどうぞ!
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