翻訳機「ポケトークS」と「ポケトークW」の違いは? 機能や性能を比較してみた

こんにちは、翻訳機番長・高田(@HonyakuTakada)です。

この記事では「ポケトーク S」「ポケトーク W」にどのような違いがあるのか 比較してみようと思います。※2023年4月時点の情報をもとに作成しています

ポケトーク「S」と「W」の比較

「ポケトークS」と「ポケトークW」は、いずれも ソースネクストから発売されている翻訳機です。

ポケトークS
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ポケトーク Sicon」は、翻訳ボタンが1つで 四角型の形状。シリーズ3代目モデル。2019年12月発売開始。 

レビュー ポケトークSの使い勝手や翻訳精度などは↓こちらの記事にまとめています。

ポケトークW
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ポケトーク Wicon」は、翻訳ボタンが2つで 卵型の形状が特徴。シリーズ2代目モデル。2018年9月発売開始。

レビュー ポケトークWの使い勝手や翻訳精度などは↓こちらの記事にまとめています。

両モデルの概要

画像翻訳など 幅広い機能を搭載している「ポケトークS」が上位モデルで、音声翻訳に特化した「ポケトークW」が下位モデル(廉価版)という位置づけになります。

初代モデルは販売終了

ちなみに、2019年11月まで「ポケトーク (無印) ※初代モデル」という製品も販売されていましたが、「ポケトークS」の登場と同時にラインナップから姿を消しました。

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ソースネクスト
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機能・性能の比較表

両者の違いをザックリと表にしてみました。※表で使われている言葉の意味が分からない方はコチラをお読みください

POCKETALK S
POCKETALK W
発売時期 2019年12月 2018年9月
通信手段 eSIM / SIM / Wi-Fi ※オフライン翻訳には非対応
音声翻訳 73言語に対応(※1)
画像翻訳 55言語に対応 非対応
主な機能 音声翻訳(双方向)/eSIM内臓/フレーズのお気に入り登録/ポケトークセンター/翻訳結果のローカル再生/カメラ翻訳/現地単位変換/現地時刻表示/英会話学習機能/メダル獲得 音声翻訳(双方向)/eSIM内臓/フレーズのお気に入り登録/ポケトークセンター/翻訳結果のローカル再生
カラー ホワイト/ブラック/ゴールド /レッド/メタルグレー/メタルグリーン/ドラえもんEdition ホワイト/ブラック/ゴールド /レッド/ピンクゴールド
本体
サイズ
幅:53.8mm
厚み:11.5mm
高さ:91.6mm
幅:59.8mm
厚み:15.8mm
高さ:110mm
重量 75g 100g
液晶画面 2.8インチ:640×480 px 2.6インチ:320×240 px
カメラ 800万画素 オートフォーカス 非搭載
スピーカー 1.5W x 2
マイク ノイズキャンセリング機能搭載デュアルマイク
連続
待受時間
約60時間 約240時間
連続
翻訳時間
約270分 約420分
Bluetooth Bluetooth 4.2 Bluetooth 4.0
そのほか GPS搭載
注意

音声翻訳の対応言語数は、音声出力に対応しているものが73言語です。 この他に、テキストのみ出力されるもの(音声の出力がないもの)が11言語あり、合計84言語に対応しています。

この表をもとに両者の違いをもう少し詳しくみていきましょう。

「翻訳」機能の比較

翻訳機能に関して両モデルの大きな違いは、「ポケトークW」が 音声翻訳のみなのに対して、「ポケトークS」は 音声翻訳&画像翻訳が可能な点です。

音声翻訳

音声翻訳に関しては、両モデルとも同じエンジンを参照して翻訳を行うため 性能や精度は全く一緒です。

対応言語数は「55言語」で、基本的に翻訳結果も一緒になります(※最新の対応言語はコチラicon)。

注意

音声翻訳の対応言語数は、音声出力に対応しているものが73言語です。 この他に テキストのみ出力されるもの(音声の出力がないもの)が11言語あります。

レビュー ポケトークSの音声翻訳の精度はこちら
レビュー ポケトークWの音声翻訳の精度はこちら

画像翻訳

画像翻訳は「ポケトークS」のみに備わった機能で、本体内臓のカメラで撮影した外国語の文字(画像)を読み取って翻訳を行います。

画像翻訳は55言語に対応しています(※最新の対応言語はコチラicon)。

レビュー ポケトークSの画像翻訳の精度はこちらの記事で検証しています

「その他の機能」を比較

翻訳機能以外の部分で両者の違いをみてみましょう。

「eSIM対応」「フレーズのお気に入り登録」「ポケトークセンター」に関しては、いずれの機種にも搭載されている機能です。

「ポケトークS」には 上記に加えて「英会話学習機能」「現地単位変換」「現地時刻表示」「メダル獲得」の機能が加えられています。

「ハード(機械的な仕様)」を比較

続いて、サイズや重量、通信手段など、機械的な仕様(ハード面)で両者を比較してみましょう。

サイズと重量

POCKETALK S
POCKETALK W
本体 幅:53.8mm
厚み:11.5mm
高さ:91.6mm
幅:59.8mm
厚み:15.8mm
高さ:110mm
重量 75g 100g
液晶画面 2.8インチ
640×480 px
2.6インチ
320×240 px

「ポケトークS」の方が コンパクトで軽量です。

一方 液晶画面サイズも「ポケトークS」の方が大きくなっており、後発の分だけ進化しています。

通信手段に関して

「ポケトークS」と「ポケトークW」はいずれも、クラウド(ネット)上のエンジンを利用して翻訳を行う「オンライン型」の翻訳機です。

iconicon

ネット環境が無い場所では 翻訳作業ができないため、両者とも「eSIM・SIM・Wi-Fi」と幅広い通信手段に対応しています。※eSIMはグローバル通信2年付きモデルのみ

両者とも幅広く対応していますが、特に「ポケトークS」は 4G回線において[FDD-LTE] に加えて[TD-LTE]にも対応するなど、ネット接続において「より繋がりやすい」モデルになっています。

「ポケトークS」の対応電波

・SIM
3G:[W-CDMA] 1/2/5/6/19
4G:[FDD-LTE] 1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28b [TD-LTE] 38/39/40

・Wi-Fi
IEEE802.11a/b/g/n
2.4GHz:1~11ch
5GHz:5.2GHz(W52)、5.3GHz(W53)、5.6GHz(W56)

POCKETALK Wの対応電波

・SIM
3G:[W-CDMA] 1/2/5/6/19
4G:[FDD-LTE] 1/2/8/19/28b [FDD-LTE] 1/2/8/19/28b

・Wi-Fi
IEEE802.11a/b/g/n
2.4GHz:1~14ch
5GHz:5.2GHz(W52)

グローバルSIMの扱いに関して

「ポケトークS」と「ポケトークW」には、ぞれぞれに「グローバル通信2年付きモデル」と、SIM無しの「グローバル通信なしモデル」が用意されています。

専用SIM自体は、両モデル共通(同じもの)のため「ポケトークS」と「ポケトークW」とで違いはありません。

「グローバル通信2年付きモデル」の場合、料金の中には2年分の通信料が含まれているため、追加で月額料金などが発生することはありません。

"2年間は使い放題"の形式になり、2年が経過した後は「1年ごとに5,000円、または2週間ごとに3,000円追加」すれば そのままモバイル通信が利用できます。

注意

このSIMを使って翻訳以外のデータ通信を行うことはできません。また 1日の使用量が100MB (約15時間翻訳した場合の通信量に相当)を越えた場合、当日中の間の通信速度に制限が掛かります。

専用SIMが利用できる地域は?

ポケトーク専用のグローバルSIMは世界128の国と地域で使用可能です ※最新のグローバルSIM対応国はコチラicon

バッテリー容量 (使用可能時間)

POCKETALK S
POCKETALK W
充電端子 USB Type-C
バッテリー 1200mAh 2200mAh
連続待受時間 約60時間 約240時間
連続翻訳時間 約270分 約420分
充電時間 約105分 約135分

バッテリーの持ちは「ポケトークW」の方が上です。

サイズが大きく 液晶画面が小さい分、搭載できるバッテリー容量が大きく 消費電力も抑えられています。

連続翻訳時間にして、SとWの間には「1.5倍」強の差があるので、購入時には注意が必要です。

そのほか

「ポケトークS」にはGPS機能も搭載されています。これが実際にどのような機能を果たすのかは、現状不明です。

まとめ

というわけで「ポケトークS」と「ポケトークW」の違いをまとめてみました。

「ポケトークS」がおすすめな人
  • 軽くてコンパクトな機種が良い人
  • 音声翻訳に加えて画像翻訳も使いたい人
  • 英語学習をはじめ多彩な機能を使いたい人
  • より幅広い地域で使いたい人

「ポケトークW」がおすすめな人

  • 音声翻訳だけで十分、という人
  • バッテリーを気にせずに使いたい人
  • 翻訳機を安く手に入れたい人

ポケトークS/W を購入する

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Amazonや楽天で購入する場合は SIMの扱いや延長保証の有無などしっかり確認しましょう。

レビュー 管理人の「ポケトークS」使用レビューはこちら

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レビュー 管理人の「ポケトークW」使用レビューはこちら

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